第9回アリーナオフ-2012冬の陣- PT配分・構築編
2か月に一回のブログ更新の時間です。
今回も仕事の休みを取る事が出来たので第9回アリーナオフに参加してきました。
結果は約100人規模の中でベスト8でした。俺!頑張った!
今回の構築は最近スイッチトリパばかり愛好していたので、たまにはそれ以外のPTで出場しようと思い、私の推しトレーナーである『せみ。さん』がジャパンカップで使用した構築を現環境に合わせた+自分なりに使いやすい形で臨んでみました。
【参考記事】
http://d.hatena.ne.jp/seminngo/20120509/1336536397(PT構築)
http://d.hatena.ne.jp/seminngo/20120509/1336536503(PT単体の話)
ポケモン名 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 | 特性 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ガブリアス | 逆鱗 | ドラゴンクロー | 岩雪崩 | 地震 | 拘り鉢巻 | 砂隠れ | |
バンギラス | 岩雪崩 | 噛み砕く | けたぐり | 守る | オボンのみ | 砂おこし | |
トゲキッス | エアスラッシュ | 熱風 | 追い風 | この指とまれ | ラムのみ | 天の恵み | |
シャンデラ | 火炎放射 | シャドーボール | 身代わり | 守る | 炎のジュエル | もらい火 | |
ラティアス | 流星群 | 冷凍ビーム | 10万ボルト | トリック | 拘りスカーフ | 浮遊 | |
キノガッサ | タネマシンガン | マッハパンチ | キノコの胞子 | 手助け | 気合の襷 | テクニシャン |
〜個別解説〜
・ガブリアス@拘り鉢巻
逆鱗
ドラゴンクロー
地震
いわなだれ
陽気
H204A116B4D12S172
209-165-116-×-107-158
・16n+1
・A156ゴウカザルのインファイトを85%の確率で2発耐え
・A181メタグロスのコメットパンチを最大乱数2発連続で引かない限り耐える
・A186バンギラスの冷凍パンチを上2つ以外耐える
・C177ボルトロスのめざ氷耐え
・最速91族抜き(最速霊獣ランドロス抜き)
・残りを火力
一応このPTの主役。
基本的には後発で出すことが多く、初手から「ガブリアス・バンギラス」の並び基本的にはない。
というより「ガブリアス・バンギラス」の2体を軸に見せておけば現ダブル環境でいると思われる「カポエラー・ボーマンダ・霊獣ランドロス」の3体を誘き寄せる事が出来るのでそれを他4体でうまく処理をしてから後発で出す事が多いです。
せみブログの配分は「最速無補正100族抜き」となっていますが、BW2になってから「霊獣ランドロス」という存在により最低でも最速霊獣ランドロスは抜かしておかないとまずいと思いましたのでそれ抜きとなっています。
ですので配分は若干弄っています。が、基本的な耐久ラインはせみブログと全く一緒なので紹介は略します。
「正直火力をもっと上げたいのですが、相手の攻撃を耐えてくれれば攻撃の試行回数は増えるので、間違っていない」「逆鱗は当てたい方に当てれば強い」「そもそも逆鱗はどっちに当てても有利になる場面しか打たない」これはせみブログに書かれてありますが全て正しい意見だと私は思います。
・バンギラス@オボンのみ
岩雪崩
噛み砕く
けたぐり
守る
意地っ張り
H252A28B20D140S68
207-173-133-×-138-90
・H156B100ラティオスをかみくだくで一発
・A205メタグロスのコメットパンチ耐え
・C158トリトドンの手助け込みジュエル大地の力を砂時状態で耐え
・追い風込で最速110軸抜き
・天候時でSを振っているニョロトノに対しては天候を奪うことが出来る
ガブリアスのお供。天候要因+高種族値という名のスペックがあるので相性が多少悪くてもごり押せる存在。
基本的にこいつも「追い風や面倒な相手を倒した後に後発で出す」事がほとんどです。なのでよっぽどの事が無い限りは初手から出すことは無いです。
せみブログのバンギラスは「スカーフ持ち」となっておりますが、今回は色々考えた結果見送ることにしました。
理由としては、
「スカーフ霊獣ランドロスの存在」
「追い風を意識したSラインにして耐久に回した非スカーフの方が後出し回数を増やすことが出来る」
「単純に守るが欲しい場面があった」 の3点が挙げられます。
後発で出すことが多いため今回使用するバンギラスは後出し性能をもっと上げておくべきかと思ったので特殊耐久ラインを「トリル時のクレセトリトドンの並び」を意識したD振りをしてあります。
持ち物は、先制鋼技で縛られないようにする&試行回数を増やす事を考えた結果「オボンの実」をチョイスしました。この選択肢は正解だったと思います。
今回のSラインは追い風込で110族抜きとなっていますが、今回優勝した柚樹さんが使用した雨パが増えそうな感じがするので追い風込みで115族抜きにして良いと思います。
・トゲキッス@ラム
エアスラッシュ
熱風
追い風
この指とまれ
臆病
H244B4C4D20S236
191-×-116-141-138-143
・16n-1
・C194サザンドラのジュエル流星群耐え
・最速ヒードラン抜き
・追い風発動時で無補正すなかき発動時のドリュウズを先制で攻撃できる
このPTの重要なポジションに値するポケモン。
ラティアス・ガブリアスの2体が受けたくないドラゴン技を「この指とまれ」で防ぐことによって隣の拘り持ち竜ポケモンを比較的安心して動かせる事が出来るようになり、自身はそれなりの耐久スペックを持っているため、高火力技も最低一発は耐える事が出来ます。その後自身がやるべき仕事をしてから退場し、後発にうまくつなげることが出来るポケモンとして採用をしています。
現環境は「虫技・氷技」の需要が増えたのでそれを常に警戒しながら動かす事が多いと思いますが、「この指とまれ」があれば安心して隣のポケモンを動かせることが出来るので非常に楽です。また相手からしてみれば龍ポケモンに対してドラゴン技を打ちたくてもトゲキッスのこの指とまれで安易に打つことが出来ないため相手は不毛な選択肢を強いらせ事とが出来ます。そういう意味でも強いと思います。
持ち物は「状態異常の技を吸収することが自然と増える点(特にクレセリア・ボルトロス)・相手のトリルPTに存在するモロバレルに対しての意識」の2点を考えた結果、「ラムの実」をチョイスしました。
相手の攻撃技による凍結や麻痺等の事故もラムのみがあるため確実に後発に繋げる仕事をしてくれます。
雨に対して大切に使わないとキングドラ・ルンパッパに簡単に制圧されます。ですので死ぬまで頑張ってもらう事がほとんどです。
最近はあまり見かけなくなりましたが、クレセリアがいないバンギドリュウズに対しては追い風をしてから制圧をする形を目指すので特性発動時のドリュウズを追い風時で抜かせるようになっています。これは結構重要です。
最初はスカーフにしようと考えていましたが「化身ボルトロス」という電磁波マシーンのせいですぐに腐ってしまうので却下。正直他のポケモンも考えましたが、せみブログにも書いてある通りパーティコンセプト上この枠にトゲキッス以外置けない+化身ボルトロスがいても活躍できないわけでは無いのでこれで良し。
・シャンデラ@炎のジュエル
火炎放射
シャドーボール
みがわり
守る
臆病
H252B4C68D4S180
167-×-111-174-111-135
・最速70族抜き(キノガッサ意識)
・C200ラティオスの流星群を上2つの乱数を以外引かない限り耐える
・C174シャンデラのシャドーボール+A182キノガッサのマッハパンチで超最低乱数を2回ひかない限りラティオスを倒せる
・H187D142メタグロスをジュエル火炎放射で確定一発
・A176ローブシンの75%岩雪崩を確定2発耐え
・H223D126ムシャーナをシャドーボールで確定2発
最初はトリルメタとしてココドラを採用していましたが「相手がトリパではない時全く機能しない」「がむしゃらが通らない相手に対して詰む」の2点がどうしても解消する事ができなかったのでやめました。
正直トリパに対しては「貼るのを頑張って妨害する」ではなくて「貼られた後の立ち回りで何とか4ターン頑張る」という考えが非常に重要だと思います。
そこであからさまなトリパに対しては「ラム持ちトゲキッス+身代り持ちシャンデラ」の組み合わせで最低でも1ターンは確実にトリル時で動かすことが出来ると思い採用しました。せみブログにも書いてある通り「モロバレルはヘドロ爆弾を切って守るを搭載していることがほとんど」なので身代りを貼れば確実に1ターンは動かせると思います。
ですので、あからさまなトリパの初手行動は「キッス→この指 シャンデラ→身代り」と決めています。
また、最近流行している「シュバルゴ」に対しても単体同士で対面させる事が出来れば勝つことが出来るので、選出時に選択肢を与えられます。後はKPのトップに君臨するクレセリアに対してもタイプ相性的には強いのでそこも評価点。
耐久は本当に最低限耐えて欲しいラインしか振ってません。
熱風ではなく火炎放射を採用している理由は「ジュエル火炎放射でイライラせずにメタグロスを処理する」です。じゃあなんでトゲキッスの炎技は熱風なのかと言うと「天の恵みの効果により熱風で受けとして出してきた物理ポケモン(バンギラスが有力)を火傷にさせて役割を無くす&事故らせる事が出来る」という理由があります。
シャンデラの場合、「確実に当ててしっかりと相手のポケモンを倒す事」がシャンデラの役割だと思っています。ジュエル熱風でも良いのですが当ててほしいポケモンに外してしまった結果、メタグロスを倒せずに無双されるケースが多々ありました。それを無くすためにジュエル火炎放射で確実に倒していきます。
・ラティアス@こだわりスカーフ
流星群
冷凍ビーム
10万ボルト
トリック
臆病
H132B4C116D4S252
172-×-111-145-151-178
・A189メタグロスのコメットP+バレットP耐え
・A171バンギラスの噛み砕く耐え
・H155D100「霊獣ボルトロス・化身トルネロス」を手助け込み冷凍ビームで確定(超重要)
・C119不一致冷凍ビームを砂ダメ2回込で2発耐え
・最速
今回のMVP。案をくれたわっちさんありがとう。
せみブログは眼鏡ラティアスになっています。私もアリーナ10日前まではそれで行こうと思っていたのですが「スカーフ霊獣ランドロス」という存在が出てしまったせいでどうしても妨害されることが多く、それ一体で突破をされると思い眼鏡ラティオスを断念。
そこで火力もありスカーフ霊獣ランドロスを冷凍ビームで上から殴れるという事で「控えめスカーフラティオス」を採用しようと考えていました。しかし、オフ前日2日前にアリーナ参加者の劉さんとフレンド対戦をした時に「スカーフ霊獣ボルトロス」に遭遇してしまい上から殴れず逆に返り討ちにあいました。
その時の状態
「控えめスカーフラティオスが浸透している→龍スカーフもS補正有りが出始めている」と判断した私は最速スカーフラティオスを使用する事に決めかけてました。しかし、耐久の若干の少なさにちょっと使いにくさを感じていました。
『ラティアスでもそれ位の火力が出れば・・・・。→キノガッサの技を何気なく見る→手助け覚える事をそこで知る→計算する→行ける!』とカップラーメン1個出来る時間内で大発見をしそのままスカーフラティアスを採用する事になったのであった。 -完-
あらすじが長くなりましたがスカーフラティアスの採用理由は主に3つ。
1.「ラティオスと違って耐久スペックがあるためカポエラーのジュエル不意打ち・あまりAを振っていないバンギラスの噛み砕く・メタグロスのコメットP+バレットPを耐える事が出来るためトゲキッスがいなくても比較的に強気で動かせる」
2.「霊獣ランドロス・化身トルネロス・あまり耐久を振っていない霊獣ボルトロスを手助け込み冷凍ビームで確実に処理出来る」
3.「ラティアスのスカーフは警戒されないので比較的に動かしやすい(相手が想定する持ち物として【ハバン・眼鏡・ジュエル・ラム】が挙げられる)」
上の3点が採用理由です。キノガッサが手助けを覚えることを知った瞬間世紀の大発見だと真面目に感動していました。(真顔)
私としてはシュバルゴ入りのスイッチトリパは「スカーフラティアス&襷キノガッサ」で大抵は大丈夫だと思ってます。そこはキノガッサの所で詳しく解説はします。
配分はせみ配分(超重要)で行こうと思ったのですがそうすると手助け込み冷凍ビームで化身トルネロス・霊獣ボルトロスが乱数で倒せないので確実に倒せるラインまでCを振りちょっとだけ耐久を削りました。後は至って普通のラティアスです。
このPT自体ぱっと見れば3おっさんトリオが刺さっているように見える=それを誘き寄せる事が出来るのでそれをスカーフラティアスで返り討ちさせます。
冷凍ビーム・10万ボルトがメインウェポンとして使用する事を考えているので流星群は最後のとどめか龍ポケモンに対しての対面打つ以外はあまり打ちません。竜の波動も考えたのですがキノガッサと常に隣にいるとは限りませんし、素の火力だと乏しいので流星群にしてあります。ラティアスは流星群を何回も打たせたくないポケモンですからね。
・キノガッサ@襷
タネマシンガン
マッハパンチ
キノコの胞子
手助け
陽気
H4A252S252
136-182-100-×-80-134
・最速
せみブログには入っていなかったポケモン。
もともとこの枠はブログ通りメタグロスを入れていたのですが「水ロトムが重い」「スイッチトリパに対しての対処・威圧をかけられない」の2点がありそれを穴埋め出来るポケモンにすべきだと考えました。
その2点をカバーできるポケモンとして今回採用したのがBW2から強化されたキノガッサでした。水ロトムに対しては上から殴ることが出来るし、スイッチトリパに対しては催眠で妨害をすることが出来るためその隙に軸のポケモンを処理していけばスムーズになると思います。
キノガッサを入れることで鋼ポケモンがいなくなり、龍技を受けれるポケモンがいなくなりましたが、そもそも龍ポケモンに対してはトゲキッスでカバーすることはできますし、相手が最速龍半減実・襷ではない限りは私の方が縛っている状態なので問題は無いと思います。D振りのバンギラスで受けることも可能だから大丈夫なはず。
持ちものはバンギラスがPTに入っていますが、バンギラスと隣にいる事は基本ありませんし、最低でも一度は仕事をして欲しい事を考えた結果襷に落ち着きした。
今回スカーフラティアスで確実に落としたい相手を倒す事を考えた結果、「手助け」を入れた代わりに守るを切っています。正直私自身守るをあまり使わないプレイヤーなので切って正解でした。
〜パーティ単位〜
せみブログに大体書かれていますが一応記入。
基本的にはキッス+アスorガブ(orシャンデラ)を並べて拘りドラゴンを出来るだけ安全に動かしていき、何度も攻撃していくPT。
不意打ち・猫だまし(キッスより速い猫だましは防げない)は大抵キッスが吸収してくれるのでその間にどんどん削っていきます。
最終的には後ろから『バンギラス・鉢巻ガブリアス・マッパで縛れる状態でのキノガッサ』を死にだしor受けで出せれば理想。
雨・砂・晴れ等の天候はトゲキッスを大切にしていき上手く追い風を貼りS逆転を目指す。(ただしクレセリア入りのPTはスイッチトリパの可能性も考えられるるのでその点は相手の動かし方等を見てしっかりと判断をしてから追い風をしましょう)
「カポウルガ」・「カポシャン」も何とかなる。が化身ボルトロス入りの場合は選出での選択肢が生まれてしまうのが難点。
【選出パターン】
初手:トゲキッス・ラティアス 後発:ガブリアス・バンギラス
初手:トゲキッス・シャンデラ 後発:ガブリアス・バンギラス
初手:トゲキッス・ガブリアス 後発:バンギラスorキノガッサ・シャンデラ
初手:キノガッサ・ラティアス 後発:バンギラス・シャンデラ
初手:バンギラス・ガブリアス 後発:シャンデラ・ラティアス
【厳しい組み合わせ】
・霰ガブリアス入り→霰は非常に重く「シャンデラとバンギラス」でうまくごまかしていくつもりだが、ノオーガブリアスが凄く重い。アリーナ2日前に調整でレートに潜ったら7戦連続で霰PTだったので泣きそうだった。
・ここ風守るクレセリア→一番きつい。
・電気2体入りPT→柚樹さんが今回優勝した構築はちょっと厳しい。
一応自分の中で厳しいと判断しているのは上の4つです。
【注意点】
あとはプレイヤーが馬鹿で地震で拘ったガブリアスで突っ込みまくった結果、自滅をしてしまった事が多々ありました。バンギに守るをいれたのにも関わらずやらかした事もありました。皆さんもそうならないように気を付けましょう。
以上PT説明・配分紹介でした。対戦ログ編に続く。